2010-06-23チャイルド・オブ・エデン。

Child of Eden=「エデンの子」というタイトルのゲームを
フランスのUbiと一緒に創っています。
これは音楽ゲームのジャンルに入りますが、
このゲームのお披露目を、6月14日に、ロスアンジェルス・シアターで行いました。
その時の、ライブパフォーマンスの映像が、こちらです。


http://www.youtube.com/watch?v=pKivlywog-o
(Child of Edenのデモプレイ映像)


よくマイノリティ・レポートみたいだって言われますが、
手を開いてつかんで、手を振ると弾がでます。
カメラセンサー(Kinect)が僕の動きを見ています。
当たると、ウィルスが浄化(purify)されて、音やビジュアルイフェクトが出ますが、
すべてがクオンタイズ(音楽化)されていて、
音楽を演奏している気分になります。
Rez以来、目指してきている、
シナスタジア(共感覚)×ビデオゲームの、ひとつの形です。

今回はUbiカンファレンスのオープニング・アクトだったので、
カーテンが上がる直前まで、もうドキドキでした。
そして、こちらはChild of Edenのトレーラーです。
その背後にあるストーリーは、そのうち、また。
今のところはまだ、秘密にさせてください。


http://bit.ly/dsvD4E
(Child of Edenのトレイラー第1弾)


ちなみに今回の音楽は、すべて元気ロケッツが手掛けます。
過去の曲からも、新曲からも、いろいろな曲が
このゲーム作品の元に集まります。
この作品のために作ってる新曲もあります。
ついに、こういうことが、グローバルできるようになってきたのは、
感無量なんですよね。今までやってきたことが、つながり始めたというか。
モバイルも含め、プラットフォームが、どんどん増えてきたし。

世界を目指そうとする創り手にとっては、
いい時代がやってきたのだと思います。

E3は、世界中のゲームが集まる、
世界最大の祭典です。毎年この時期に、ロスで行われます。
世界中のメディアが来ます。
3日で40件の取材を受けました。
日本のテレビ局の密着取材も受けています。
(放送はまだまだ先です。決まったら局名、番組名、お知らせします)
すっかり声がやられてしまいました。


そうだ。そんな中、いくつかのサプライズ。

偶然、ケント・モリさんに会いました。
先月、六本木ヒルズのmake.believeのイベントで
「1000人でマイケルを踊ってみよう」を生で観て感動して、
「ああ、一度、本人と話してみたいなあ」と思っていたら、
LAシアターの楽屋が隣で、もう、ビックリ。
マイケルつながりの貴重な出会いでした。
ちなみに僕は、10年前に「スペースチャンネル5」という
未来の宇宙を舞台にしたミュージカル・ゲームを制作したのですが、
その際、マイケル本人に「スペースマイケル」という役で、登場いただきました。
セリフもすべて、本人の演技です。
あの時の声のテープは、今となっては、宝物だなあ。
「うらら、踊りで銀河を救うんだ、ポー!」とかね。

・・・

E3では毎年、欧米の主要メディアが
今年何が良かったか、ノミネートする習慣があります。
今回、COEは会期中9つの賞のノミネートを頂きました。
これが何よりも大きいサプライズでした。



受賞はしばらく経ってから発表になりますが、
2つの欧州のメディアから、「Best of E3」、
米国のメディアから、「Best Music Game」、「Best Motion controller game」
などが決定したと連絡をもらいました。
とても光栄なことです。

というか、何千というタイトルの中で、Best of Showを受賞するなんて、
ちょっと過大評価なような気がします。
逆に大きなプレッシャーですね。
他にすごい作品、たくさんありますから。

発売は、2011年の春を予定しています。これからが、佳境。
Playstation3とXBOX360で遊べます。
もちろん、普通のコントローラーでも、遊べます。
(というか、こちらがベーシックな遊び方です)
僕はバイブレーションのフィードバックのあるほうが、
より音楽を感じられるので、個人的には好きです。

・・・

E3の終了とともに、LAから車でラスベガスまでぶっ飛ばし
シルクドソレイユのShowを、4本一気に観ました。
KA(5回目)、O(オー・2回目)、Beatles LOVE、Mystere(ミステア)の4本。
やっぱり何度観ても、すばらしいんだな。
アクター一人一人の演技、音楽、映像、技術、すべてが、完璧。
そして初めて、「KA」の舞台裏を覗くことができました。
もう、本当に脱帽です。
これだけの完璧な準備とスタッフの支えがあって、
アクターが安心してステージに上がれるんだと理解できました。
ゴミひとつも落ちていないバックステージです。
多くの人が、自分のパートに誇りと自信を持って、臨んでいました。

・・・

そしてこの旅の締めくくり。
帰国する当日の朝に、僕にとっては「詣で」に近い、デスバレーへ。
ここは、10億年前の地層が剥き出しの、昔、海だった場所。
4000メートル級の山に囲まれ、最下点が海抜マイナス86メートルという、
盆地型の、荒涼とした砂漠です。
道路は途中から、ジェットコースターのように、どんどん下って行きます。
この時期、昼間は、気温が50度近くになります。

この砂漠に登る太陽が見たくて、朝3:00にホテルを出発。
ちょうどいい時間に到着して、拝みました。











そして、自分の体は、また東京に戻ってきました。
この1週間、毎日カラカラに乾燥してたので、
この湿気は一気に、感覚を仕事に引き戻してくれます。
いよいよ、これからが佳境です。
最後の完成に向けて、頑張ります。


最後に。
一緒にChild of Edenを開発している
Q のスタッフ全員に一言。

今回の受賞は、みんなに、おめでとう。
1年間に、何千というタイトルが発売され、
世界中に何百万人というゲーム制作者がいる中で、
いくつかのメディアがE3で1番に選んでくれたということは、
これ以上の名誉はありません。この25名のチームを誇りに思います。
最後の完成に向けて、よろしくお付き合いください。
たまに理不尽なことも言うかもしれませんが(汗)
遺言だと思って、よろしくお願いします。多謝。